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当研究所は、大乗仏教の基礎学問としての華厳学を中心に、仏教一般を対象とし、その多様な文化や諸思想伝統を歴史学的かつ哲学的に研究し、さらに学術交流の場を提供する学術機関である。

華厳学研究所の目的

大乗仏教に於ける最高、最深、最大の経典は『八十巻華厳(新薬華厳教、 唐訳華厳教)』である。この『八十華厳』の全品の思想を基本とする 華厳思想が五台山系華厳思想であり、『八十華厳』の中の「十地品」 という一品の思想を基本とする華厳学思想が終南山系華厳思想である。 したがって、五台山系華厳思想によってこそ、大乗仏教の思想を体系的に 研究、理解、整理、体得することができることが分かる。

本研究所は、この五台山系華厳思想・思想史と五台山系華厳教学・ 教学史とを基準として、〔Ⅰ〕五台山系仏教学体系と〔Ⅱ〕東アジア仏教学体系 とを構築することを目的とする。


Institute of Kegon Studies / 華厳学研究所